日本で起業する外国人にとって在留資格は大事な問題ですが、そもそもの経営計画・事業計画(ビジネスプラン)も看過できない重要なテーマです。
そして、この事業計画書は、在留資格を取得する際に「事業の安定・継続性」を説明するための、入国管理局に提出する書類の一つとなります。
その作成ポイントについて、簡単にお伝えします。
入国管理局に提出する事業計画書については、特に決まった書き方はありませんが、資金調達のための金融機関向けのものではないので、ビジネスパートナーや顧客への説明資料を意識してまとめると良いと思います。
具体的には、
・事業名
・顧客(対象地域、年齢層等)
・価値(ライバル社にはない強み、オリジナリティー、サービス等)
・集客(ホームページ、インターネット広告、地域情報誌、チラシ等)
・提供方法(サービスの単価や内容等)
これらの記載については、それほど長くなくて大丈夫です。
仮に熱い思いを持って10ページ以上書いても、入国管理局には毎日大量の書類が届きますので、きちんと読んでもらえません。
手短にポイントを2~3枚でまとめるイメージで大丈夫です。
さらに大事なのが、初年度の売上計画と目標の部分です。
売上を構成する案件数や数量を客単価等に落とし込み、売上数値を作り込んでいく必要があり、その根拠をできるだけ詳しく説明します。
また、売上計画や算出した数字をもとに収支計画を作成しますが、3ヵ年あるとベストです(初年度、次年度、翌年度)。
なお、あくまでも入国管理局に提出する書類なので、1円単位での詳細な計画ではなく、1000円単位の数字で問題ないでしょう。
そして、事業計画書を作成するにあたっては、現実離れした数字にならないこと、実際にビジネスを始めたら、作成した事業計画を随時見直していくことが何よりも大事です。