在留資格(ビザ)、建設業許可の申請を主要業務とする、東京都豊島区駒込駅徒歩3分の行政書士事務所です。

やっぱりタダより高いものはない?

投稿日:2016年6月10日

「会社を立ち上げることは簡単だけど、それを維持していくのは難しい」とは多くの経営者が語ることです。それは、多くが個人事業主である士業についても言えます。

そして、お金のかかる会社設立時やその直後は少しでも経費を抑えたいと考えるのは普通のことだと思います。

 

ただ、私たち士業の専門家からみると、ケチったことにより結果的に高くついてしまったお客様が多いことに残念だな~と感じることが多々あります。

 

例えば、会社設立の際の定款作成や登記については、書店にもたくさんの本が並んでいますし、自分で会社設立できるソフトなんかも販売されています。

 

そうすると、確かに専門家にお願いしなくても書類上はきちんとできます。

また、会社は1円からでも設立できるようになりましたので、資本金を100万円または300万円とする方がけっこういます。

 

しかし、いざ事業を開始してみると許認可が必要なことがわかり、さらに許可要件を調べてみたら純資産や資本金が500万円、2,000万円、4,000万円、5,000万必要だったということがわかり、増資を迫られ、結果的に登記変更の手間に加え、登録免許税を追加で支払っているケースもあります。

 

また、資本金100万円で初年度から1000万円銀行から借りようと思っても、なかなか銀行は貸してくれないという現状もあります。

 

許認可についても、ほとんどの手引きは行政庁のホームページからダウンロードできますし、申請書に赤がたくさんはいっても要件を満たし必要書類が揃っていれば、行政書士にお願いしなくても申請は通ります。

 

ただ、それはやはり表面的に書面を整えただけで、その許可に係る業法までは精通していない方が多いので、少しイレギュラーなことが起これば応用が利かず、しまいには役所に書類の表面だけ整えたことがバレてにっちもさっちもいかず、その段階で行政書士に助けを求めてくるお客様もいます。

 

でも、その段階で助けを求められてもちゃんとやっていない(業法違反)ということを自白した後なので、行政書士としてもこの後どのように適法にやるかというアドバイスをしていくしかありません。

 

こういったアドバイスについては、無料で応えられる範囲ではないのでいくらか報酬は発生してしまいます。

 

そう考えると、最初から行政書士に報酬を払ってでも頼ってくれれば、手遅れになることなかったのになあと残念に思ってしまいます。

 

経費を削減したい気持ちも本当によくわかりますが、自分たちでどうにかしようとして結果的に高くついている会社さんも多いので、「タダより高いものはない」と思う今日この頃です。

 

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